ショッピングモールで生後5ヶ月の息子がギャン泣きしてしまい

今日の仙台は雨模様。

家にいてもジメジメするだけなので、家族3人でショッピングモールへ。

生後5ヶ月の息子は普段、車に乗るとすぐに眠る。

振動が心地いいのかな。

ところが今日は全く眠る気配を見せず、チャイルドシートの上で終始指しゃぶりをしていた。

20分ほどで目的地に到着。

妻と私とで、ベビーカーを押す当番を分担することにし、まずは妻が押してくれることになったので、私は単身、自分の買い物をなるべく早く済ませることに決めた。

妻がもうすぐ誕生日なので、何かプレゼントを買おうと決めていたのだ。

40分ほどでプレゼントを無事に買い終え、妻に連絡を入れて合流すると、息子はベビーカーの上ですやすや眠っていた。

聞くと「ついさっき眠った」とのこと。

それならしばらく寝ていてくれるだろうと思い、私は少し安堵しながらベビーカーを妻から受け取った。

ところが。

ものの数分のうちに、ベビーカーの息子はぱちりと目を開けるや、ものすごい勢いで泣き始めた。

慌てて買い物を中止して少し開けたところに出てから抱き上げてあやしてみたものの、どうにもならない。

自宅では見せないような全力の金切り声をあげて、息子は泣き叫んでいる。

まだまだこういう状況には慣れていないこともあり、私は大いに焦り、周囲の視線が気になり始めていた。

一旦外に出たいが外は雨降り。

ショッピングモールの入り口とつながった立体駐車場に停めてある車まで戻ろうにも、距離がかなり遠い。

そして、車の鍵は妻が持っている。

ひとまずの安寧の地はどこかにないものか...。

そうだ。授乳室だ。

個室でミルクを与えればよいのだ。そう思って授乳室に向かった。

しかし。

授乳室は複数人で使うタイプのもので、鍵をかけることができない。

それでも、偶然にも誰も使っていなかったこともあり、事実上の個室となった。

息子も少しずつ落ち着きを取り戻し始めているように思えた。

これなら...!

だが、そうもいかない。

ミルクを作り始めようとした矢先に、他の利用者の方がいらした瞬間、息子の顔つきが一瞬で変わり、今日一番の金切声で叫び始めたのだ。

私は慌ててしまい、その利用者の方に「すみません」と反射的に誤った。

その方は「はい」とだけつぶやいた。

今となってみれば「別に何ともないですよ」という風にも捉えられる言い方だったが、その時の私は「この場を早く立ち去らなければ、赤ちゃんが息子につられて泣きだしてお母さんを困らせてしまう」としか考えられなくなっており、準備した用具を急いで片づけて授乳室を逃げるように去ってしまった。

授乳室を出て、少し開けたところに出ても、息子のギャン泣きは止まらない。

今日はあまり暑くない日だったが、私は全身から汗が噴き出しながら必死になって息子をあやした。

いつか「早く泣き止ませろよ、このタコが!」などと誰かに怒鳴られるのではないかなどと考えてしまい、周りの人たちの視線が怖く感じた。

メンタル不調の種を持ちながら生きていると、こういう時に良くない方にばかり思考を走らせてしまう。

息子にも、周りの方々にも申し訳なくて、息子をベビーカーに再び乗せると、私は何度も足を止めて息子の顔を見ながら、祈るような気持ちで駐車場を目指して歩いた。

その時。妻から連絡があった。買い物が終わったからすぐに向かうとのこと。

それだけで少し安心した。

妻が来た頃には、息子も少しだけ落ち着いていて、鳴く声も小さくなっていた。

そして、車に乗り込むと、すぐにいつもの静かな息子へと戻った。

だからよかったのだが、私自身はそうもいかない。

帰りの車を運転しながら、私はイライラの熱が急上昇してしまい、妻に息子の愚痴をこぼしてしまった。

それに対して「でも赤ちゃんだから仕方がないよ」と正論を返した妻に対しても腹が立った。

「いや、初手は正論からじゃなくて、まずはねぎらいから入って欲しい」と強い口調で言ってしまったのだ。

でも、自分の価値観を人に押し付けるのは違う。

妻だって悪意があって言ったわけではない。

同調とねぎらいの意味が入った「赤ちゃんだし」の言葉だったことはわかっている。

自宅に戻ってからはとても気まずかった。

息子を泣き止ませることができず、妻にもあたってしまった自分が本当に情けなくて、消えてしまいたいような気持ちにもなった。

妻にはきつい言い方をしてしまったことを詫びた。

息子はいつも通り、「あうー」と言って笑ったりしてくれたから助かった。

なんというか、この気持ちを引きずらないようにしないと。

そして、ショッピングモールはハプニングが起こるものとして捉えておいて、その対策はしっかりしておこう。

手始めに、ベビーカーを押す人が車の鍵を必ず持つことに決めたのだった。

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