リワーク通所の体験談18 ~認知行動療法とは~

リワーク通所中、行動の主な核としていたものは3つあります。

それは、

  • 活動記録表
  • ホメ日記
  • 認知行動療法(CBT)

の3つです。

今回は認知行動療法について書いてみたいと思います。

認知と行動の結びつき

生活の中で起こった出来事に対し、それを認識して理解するまでの心の働きを「認知」と言います。

この認知については、各個人によって異なっています。

そのため、同じ場面であっても、捉え方によってストレスを受ける人と、ストレスを全く感じない人がいますが、ストレスを感じる場合、その捉え方に歪みが生じている場合があります。

また、認知は行動に大きく作用します。

歪んだ認知によりストレスを感じている状況では、正常な行動を取ることが難しくなります。

回避行動や破滅的な行動を取ってしまうこともあるのはこのためです。

そのため、認知の歪みを正して現在起こっている問題を明らかにし、認知と行動に働きかけることで、考え方や行動を少しずつ変えていくことにより、気持ちを軽くしていく考え方が重要となります。

この考え方による療法を「認知行動療法」と呼びます。

自分でコントロールできる部分に目を向けて目標設定

ただし、認知行動療法では、状況や相手を変えることはできません。

例えば、職場の配置転換や昇進、家族との死別、相手の暴言や暴力といったことについては、自分から働きかけることで回避することが難しいものとなります。

また、高すぎる理想のように、達成困難な目標設定はあまり適していません。

ストレスを全く感じないようにする、2度と傷つかないようにするというような目標がそれに当たります。

自分でコントロールできる範囲の「認知」「行動」に目を向け、アプローチをすることで、変化や改善が期待できることを目標とし設定ます。

認知行動療法の第一歩として、まずやること

まずは、現在困っていることや改善したいと思っている事柄について書き出してみます。

そして、認知行動療法を続けていった結果、その点がどのように改善されていれば良いかを書き出してみます。

このとき、できるだけ具体的な内容を書き出します。

例えば、わからないことがあったときに、相手の顔色をうかがってしまってすぐに訊きにいけないという悩みがあった場合、認知行動療法によりなるべく速やかに相手に訊けるようにすることを目標として設定します。

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