認知行動療法を行う際に、鍵となるものとして「自動思考」という言葉があります。
自動思考とは?
何か出来事が起こると、頭の中に自然と、様々な考えが浮かんできます。
これを自動思考と呼びます。
例えば、目の前にある大きなドーナツを見て、「美味しそう」「かわいい」「大きい」「おなかすいた」などと、いろいろなことを考えると思います。
これらはすべて、自動思考となります。
自動思考の歪み
しかし、例えば友人と話しているときに、相手がちらっと腕時計に目をやったとします。
このとき、「私の話に退屈しているのかな?」という自動思考がよぎったとします。
このちき、その自動思考が飛躍して、「つまらない話をする自分は駄目な奴だ」「つまらない話をして嫌われてしまったかも」という自動思考が、さらに生まれる場合があります。
実際のところ、その友人は深い意図はなく、単純に時間を知りたかっただけである可能性もあります。
しかし、自動思考に歪みがあると、ストレスを感じるだけでなく、その後の友人関係にも悪い影響が生じてしまったりもします。
まずは自動思考の歪みを知ること
自分が考えたことが全て真実であるとは限りません。
また、気持ちが沈んでいるときは、どんな出来事に対しても悪くとらえてしまう傾向があります。
考え方の癖によって、自動思考に偏りや歪みが生まれてしまうのです。
まずは自分自身の考え方の癖を知り、自動思考の歪みを確認し、認知を正していけるようにします。
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