リワーク中に毎日つけていた活動記録表。
自分の行動パターンを少しずつ変えていけるように、行動実験を何度となく繰り返し、活動記録表に記入していきました。
今回は、行動実験を行う際に注意したい点について記載します。
不快な出来事を回避しない
うつの対処法として、ついやりがちなのが、不安や悲しみ、高度のストレスといった気分を引き起こす場面、出来事を回避するということです。
例えば、家族や友人との接点を避けたり、歯医者の予約をキャンセルする、必要な書類の作成を後回しにするようなことが挙げられます。
こういった回避行動を取ってしまうのは、至極当然のようなことにも思えます。
嫌なことが起きるより、起きない方がいいですからね。
しかし、こういった回避行動は、そのときは不安やストレスを軽減させる効果がありますが、長期的に見るとうつを悪化させ、長引かせてしまう要因ともなります。
根本的な解決ではないですし、いずれやらなくてはいけないことだったりもしますからね。
そのため、そのちょっとストレスに感じることをやり遂げるにはどうするか、小さなところから挑戦する行動を起こすのがベターです。
過去の体験で作られた行動パターンを変える
幼いころから今日にいたるまでの体験、その一つ一つが影響を与える形で、私たちの行動は形成されていると言えます。
例えば、ある目的のために取ったその行動は大きな機能を果たし、それ以外の行動は効果が足りず、役に立たないということについては、日々の体験の積み重ねにより分かるものです。
日々、無意識のうちに経験的に学習していることにより、習慣というものが生まれるのだと思います。
しかし、その習慣がうつを進行させてしまうようなものである場合、見直す必要があります。
これまでやってきた行動を変えるため、過去の影響を取り去るためには、これまでと違った方法、つまり、新しい行動を取ることによって学習する必要があります。
生活上の大きな問題を考え直し、行動に起こすことでうつの再発を防止する
行動と気分は、密接に関係しています。
そのつながりについては、行動実験を行い、記録することで学習することが可能です。
新しい行動を実験し、問題を「回避する」以外の方法で乗り越えるための取り組みを探しましょう。
そうやって学ぶことの全てが、うつに関わる生活上の大きな問題に立ち向かう際に、役に立つはずです。
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