リワークでは、朝と夕方に1回ずつミーティングがありました。
ミーティングでは、スタッフさんからの連絡等があるだけでなく、そのときに指名された利用者(2名ほど)が「活動記録表」をもとに、直近の数日や、その日のリワーク通所についての振り返りを、全体の場で発表する機会がありました。
活動記録表とは?
活動記録表は、その日の「出来事」「達成度」「気分の変化」について、午前、午後、夕方以降ごとに分けて記載を行う表となります。
また、1日を振り返って「疲労度」についても記載を行います。
「気分」については、その時間帯に主に思っていた感情を記載することになります。
例)○月○日
<午前>通院・・・達成度7、気分:緊張8、感謝7
<午後>散歩・・・達成度6、気分:爽快感7
<夕方>家族に電話・・・達成度4、気分:感謝7
<1日の疲労度>6
原則、毎日つけていくものとなりますが、体調がどうしても悪い日は、無理をせず翌日以降につけたこともありました。
活動記録表により、うつの理解を深める
うつ状態になると、思考と行動をぐるぐるとループさせてしまうことがあります。
例:落ち込む→家に引きこもる→知人との接触を避ける→くよくよする→落ち込む→(以下ループ)
これがとても危険なのです。
どんどん深みにはまっていく一方で、どれだけ考えても気分は軽くなる気配を見せないから焦ります。
また、うつのループは、思考を巡らせていることで一時的にはつらい感情から逃れるのに作用することもありますが、長期的に見るとうつを悪化させることになります。
活動記録表によって得られる効果
毎日の生活を記録することにより、行動パターンを見返せるようになります。
行動パターンにまずい点があるようであれば、その行動を変えられるように努めます。
このことにより、その行動は気分を軽くすることに役立っているのか、検討することができます。
意外と、良かれと思ってやった散歩の時間が長すぎて疲れてしまうような、考えてやった行動に成果が伴わないことがあったりもします。
何度も見直しを行い、自分の気分を害する行動と、気分を軽くする行動と適した時間の長さを推し測り、行動の指針とします。
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