リワーク通所の体験談7 ~リワークの主なカリキュラム~

2回の体験入所を終えた私は、翌週から正式に入所が決定しました。

ここから約4ヶ月間、午前と午後に1コマずつ、様々なカリキュラムを受けることになります。

リワークの主なプログラム

私がリワークで受けた主なプログラムは、以下の通りです。

  1. 認知行動療法
  2. 心理教育
  3. セルフケア/リラクゼーション
  4. コミュニケーション
  5. 復職プラン作り
  6. スポーツ
  7. 書道
  8. 新聞プレゼン
  9. リワークOBや社労士の講話

認知行動療法

リワークプログラムにおいて、要(かなめ)といっていいプログラムだと思います。

うつになって気分が落ち込んでいるときは、自分の中での物事の捉え方(=認知)に歪みが生じていることがあります。

認知の歪みのせいで、本来であればなんでもないようなことすらストレスに感じてしまうことがあります。

この認知の歪みについて客観視し、認知を整理し、さらには行動を変えていくことによって、ストレスや嫌な気分を軽減していく方法です。


なお、リワークにおいては「CBT(Cognitive Behavioral Therapy) 」の呼び名で呼ぶことが多かったです。

心理教育

「うつ」とは何か、という点について、専門家の方からお話をいただける時間です。

うつになったときに、体にどのような変化や不調があるのか、具体例を挙げて説明いただくほか、投薬による治療についての説明などもありました。

セルフケア/リラクゼーション

自分の日々の活動について見直し、活動内容の検討や休息の取り方について考えます。

また、ストレスがかかったときの対処法(=ストレスコーピング)について、自分に合ったやり方を検討します。

呼吸法やストレッチのやり方について、教えていただいたこともありました。

コミュニケーション

うつになると、コミュニケーションの取り方がわからなくなることもありました。

話し方や話の聞き方、質問の仕方など、コミュニケーションの取り方について、他の利用者の方々と共に実戦形式で行います。

復職プラン作り

復職するまでの「具体的な道筋」を考える時間です。

リワークに通い始めてから、集中力や体力、気分の波といったことにどのように変化があったか見直したり、復職に向けての課題を整理したりします。

そのうえで、リワーク通所の後半からは、実際に職場の近くまで行ってみる「通勤訓練について計画し、実践することとなります。


休職中は職場のことを考えるのがとてもつらく、復職に向けてのプランを練ることは大きなストレスでもありました。

しかし、このプログラムを通して、小さなことから着手し、段階を経て徐々にステップアップをできるようなプランを立てることできたため、復職に向けての不安は最小限で済んだのだと思っています。

スポーツ

スポーツが行われる時間は、スポーツか手工芸どちらかのプログラムが選択できますが、私を含め多くの方がスポーツを選択されていました。

スポーツの種目はテニスです。(雨の日は卓球をやります。)

テニスをやるのは中学の授業以来でしたが、体を動かすのが心地よく、とても良い気分転換となりました。

また、施設の近くを散策する、ウォーキングを行ったこともありました。

ちなみに、手工芸を選択すると、革細工を制作したりできるようです。

書道

書道をやることで、集中力が養われます。

また、墨のにおいに癒されもしました。

高校生以来の書道でしたが、丁寧な時間を過ごせたと思っています。

新聞プレゼン

新聞やネットの記事から好きなものを選び、皆の前で簡単なプレゼンをするカリキュラムです。

適度に緊張もしますが、復職に向けた実践演習の一つなのだと思います。

リワークOBや社労士の講話

外部の方からの講和を聴講する時間です。

特に、リワークOBの方から、復職に向けて取り組んでいることや、復職してから気をつけていることといった話を聞けるのは、とても参考になりました。



このように、様々な観点から病気にアプローチしていくことで、少しずつ快方に向かうよう、カリキュラムが組まれております。

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